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FREAKS NO.09

KAZUKI
KURAMOCHI

アナログ半導体は、
電子機器の根幹。
米粒程度のICが、
製品性能を大きく左右する。

VOICE OF FREAKS

INTERVIEW

日本テキサス・インスツルメンツ合同会社

倉持 和暉

メカトロニクス専攻修了

2017年入社

フィールド・アプリケーション・エンジニアとして、
電子機器に搭載されるICや回路の提案を行っている

01.

興味があるのは、
細部と全体の因果関係

「どういう仕組みで動いているのかな?」幼いころは、ロボットや動くおもちゃが大好きでした。見た目のカッコよさよりも、「部品と部品がどういう関わり合いを持って、全体が動いているのか」に興味津々。電子工作キットを夢中になって組み立てていました。そんな性格だったこともあり、大学では、ロボットを作るところから動かすところまで丸ごと勉強したいと思い、メカトロニクスを専攻。電気、機械、物理など、様々な側面から、「飛行船の自動制御」を研究していました。
研究以外では、電子工作サークルに入り、パソコンやオーディオ機器を自作していました。「スピーカーの低音がいまいちだ」と思ったら、どこを修正すればいいのか、関連していそうな部分を突き止めて改善する。そんな過程を楽しんでいました。
半導体業界を選んだのも、様々な領域の技術が集まっていて、それらが連動して新しいものを生み出す世界にひかれたからです。

日本テキサス・インスツルメンツは、アナログとデジタルの半導体を扱い、10万種以上のICを製造しています。デジタル半導体は、「0と1」「オンかオフ」で情報を処理しますが、アナログ半導体は、音や温度などを「量の大小(連続値)」として処理します。つまり、物理量と電気信号を変換するためには不可欠なものであり、様々な電子機器のスタンダードプロダクツとなっています。
そのため、米粒程度のICを工夫することによって、製品の機能や性能が劇的に変わることもあります。ICはごく小さく、目に触れない場所に使われているけれど、製品全体に大きな影響を及ぼすのです。IoTやM2M(機器間通信) を背景に、電子回路や通信機能が組み込まれる機器が今後も増え続ける中、その重要性が高まっています。

02.

02.

例えば、「1週間充電しなくて
いいスマホ」

私の職種であるフィールド・アプリケーション・エンジニアは、お客さまの製品に搭載される様々なICを提案するのですが、全体像を見る視点が欠かせません。「このような機能を実現する方法はないか」といった要望に対して、部品や回路のつながりを分析します。そして、当社の製品を導入するだけでなく、回路全体の構成変更も提案することで、求める機能を実現します。電力の変換効率を上げるICと回路変更の提案で、バッテリーの寿命が2倍になった例もありました。「こういうやり方があったのか!」と、お客さまから驚きや喜びの反応が返ってくるときは、大きな達成感があります。

世の中では、あらゆる技術が猛スピードで進化しています。自動運転技術や空飛ぶ車の研究が進んだり、新しいウェアラブル端末が生まれたり。最近は身の回りにワイヤレス製品も増えて便利になりましたが、一方で多くのものを頻繁に充電しなければならなくなりました。
毎日充電に追われている私としては、半導体の開発や新しい回路の提案という形で、様々な機器のバッテリーの長寿命化に貢献したいです。例えば「1週間充電しなくていいスマホ」ができたらいいなあと思っています。

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